クロスバイクとは

クロスバイクというのは、自転車の種類…というか、形態の1つです。山岳地帯・荒野での高速走行や、段差越え・急坂登降などに対応し、刑量化・耐衝撃性・走行性能・乗車姿勢の自由度…などの向上が図られてつくられたオフロード(簡単に言えば舗装されていない道路のこと)用として知られているマウンテンバイクで使用されているパーツをベースとして、整地走行用としてつくられた自転車…それがクロスバイクです。ただ、シティサイクル(現在、多数を占めている日常生活用として使用されている自転車の総称のこと。いわゆるママチャリがシティサイクルの代表的な自転車です)よりもやや高級な自転車として設計されているクロスバイクや、ロードバイク・マウンテンバイクをベースとしたクロスバイク…など、市場で出回っているクロスバイクには様々なモデルが存在しています。

一般的にクロスバイクは、タイヤサイズが700C、フラット型のハンドルバーとなっており、このフラットハンドルによるコントロール性能の高さと、700Cと細いタイヤによって可能となる軽快な走行性の両方を兼ね備えているため、英語では、ハイブリッドと呼ばれているそうです。

ちなみに、自転車のタイヤサイズというのは、折りたたみ自転車も含めると、6インチ~36インチまで、全部で40種類以上も存在しています。タイヤサイズの表記というのは、外径とタイヤ幅で表されており、例えば「26×1 3/8」という表示であれば、英国規格の26インチサイズで、タイヤ幅が1 3/8インチ(およそ35mm)ということになります。ちなみに、26インチというサイズは、タイヤの外径が26インチではなくて呼び径なのだそうです。また、HEタイヤの場合は、タイヤ幅が小数点で表示されているため、「26×1.75」となり、これはHE規格の26インチサイズで、タイヤ幅が1.75インチということになります(HE規格は英国規格よりも外軽で40mmほど小さいそうです)更に、フランス規格では、タイヤ径をミリ、対応しているタイヤの太さはa・b・c・d(順にタイヤの幅が徐々に太くなっていく)で表記されているため、「700×23c」という表示であれば、700Cサイズ(リムの勘合部径が622mm)で、幅が23mmということになります。つまり、一般的なクロスバイクのタイヤサイズは、フランス規格で表記されていることが多いということであり、700C=リムの勘合部径が622mmのタイヤが主に使用されている…ということなんですね(cというのは40mm幅のタイヤの規格であり、タイヤをはめた状態の外径が700mmとなる…ということです)

なお、クロスバイクという呼び方は、主に日本で使用されているものなので、英語でクロスバイク(cross bike)と言うと、シクロクロスを意味してしまうので注意が必要です。シクロクロスというのは、オフロードで行われる自転車競技のことであり、また、その競技に使用する自転車の車種を言います。そもそも、クロスバイクという名称は日本でもまだ完全に定着はしていないため、トレッキングバイク・フィットネスバイク・スピードバイク・アーバンバイク・コンフォートクロス…等、クロスバイクであっても、メーカーやブランドによってその名称が異なっていることが多いので注意が必要です。

クロスバイクの定義というものは特にないようですが、一般的に、軽量かつ強度のあるフレームと、乗り手の前傾姿勢が苦にならないフラットバーハンドルが採用されており、タイヤの太さは25mm~38mmで、路面からの衝撃を十分に吸収することができ、耐バイク性能を確保できる太めのタイヤを装備した自転車をクロスバイクと呼んでいます。フロントフォークにサスペンション機構が使用されているものも多いですね。もう少し狭義的な意味であれば、マウンテンバイクの駆動系(ブレーキ・変速機・クランク・スプロケットなど)に、26インチか700Cサイズのタイヤを採用し、整地走行に適応させた自転車がクロスバイクと呼ばれています。ただ、競技にこのクロスバイクが使用されることはありませんし、クロスバイクの競技というものもありませんので、国際的なクロスバイクの定義やルールなどはなく、車両規定もありません。製造しているメーカーやブランド、モデルのコンセプトによって、車両規定は異なっています。

クロスバイクの使用目的は多種多様であり、ポタリング(自転車を用いた散歩のようなもの。サイクリング)やファンライド(レースなどで競うのではなく、純粋に楽しく走ることを目的としたもの)指向のサイクリストに高い人気を誇っている自転車です。マウンテンバイクのコンポーネントが搭載されている車種であれば、女性などの非力な方が乗り手であっても、軽いギア比をつかうことで、峠道や上り坂での走行も楽に早く走ることができます。これは、長距離を走る場合、峠道をはじめとする山間部を走ることが多い日本の地形では非常に大きな利点となっており、実際にクロスバイクを使って峠道を含んだ100km~200kmを1日で走る方もいらっしゃいます。

これまでクロスバイクのフレームの設計は、オンロード向けとして、シティサイクルと同程度の太さのタイヤを付けている他、適度な強度・軽さのフレームの採用が主となっていますが、現在では、クロスバイク専用として設計された駆動系部品・フレームを各メーカーが開発していることもあり、それらを採用したクロスバイクも多く登場しています。